起立性調節障害と新起立試験の続きです
今回は新起立試験についての具体的な説明になります


新起立試験
起立性調節障害(OD)の診断では、「新起立試験(しんきりつしけん)」という検査を行います。
この検査では、寝た状態から立ち上がったときに、血圧や脈拍がどのように変化するかを調べます。そのため、血圧と脈拍を正確に測定できる専用の自動血圧計を使用します。

どのような血圧計を使うのですか?
当院では、起立性調節障害の検査に対応した「OD検査モード付き自動血圧計」を使用しています(写真)。


血圧計2

上腕にカフ(腕帯)を巻いて測定
収縮期血圧(上の血圧)
拡張期血圧(下の血圧)
脈拍数
を同時に測定できます。
新起立試験では、短時間に繰り返し測定する必要があるため、起立後の変化を連続して追跡できるようになっています。
また、起立直後血圧回復時間も自動で測定してくれます。

なぜ血圧計による測定が必要なのですか?
起立性調節障害では、立ち上がったときに
血圧が大きく下がる
脈拍が異常に増える
血圧や脈拍の回復が遅れる
といった変化がみられることがあります。

起立性調節障害が疑われるお子さんは、「めまいがする」、「立ちくらみがする」、「気持ちが悪い」、「頭が痛い」などの症状を訴えますが、症状だけで診断することはできません。

血圧と脈拍を実際に測定することで、
・起立直後性低血圧
・体位性頻脈症候群
などの病型を客観的に評価することができます。

検査はどのように行いますか?
ベッドで約10分間安静にします
安静時の血圧と脈拍を測定します
起立してもらいます
起立後10分間、1分ごとに血圧と脈拍を測定します
同時に、めまいや気分不快などの症状の有無を確認します

検査時間はおよそ20~30分程度です。
血圧計のカフが腕を締め付けるため多少の圧迫感はありますが、安心して受けていただける検査です。

次回はまとめ「保護者の方へ」になります