2026年07月

ポリオワクチン追加接種

不活化ポリオワクチンは4種混合や5種混合に含まれています
生後2か月から接種を開始、1歳で完了する4回が定期接種になっています

不活化ポリオワクチンは接種から時間が経つと抗体価(感染を予防する力)が低下します。
抗体価が低下するとポリオ感染を予防する力が下がり、感染のリスクに再びさらされます。より長い間ポリオ感染を予防するためには、年長さんの年齢での追加接種(任意接種)が推奨されます


ポリオウイルスは、人の口の中に入って、咽頭や腸の中で増えることで感染します。
おとなが感染することもありますが、こどもの患者が多いことから、小児まひとも呼ばれています
ポリオウイルスに感染すると、ごく稀にですが四肢にまひが現れ、まひが一生残ってしまったり、重症の場合には死亡することもあります

鴻巣市はポリオの追加接種の助成している数少ない自治体のひとつです
助成の対象は年長さんの年齢で
窓口負担5000円で接種することができます

昨年当院でMR2期の接種をされたお子さまの、85.4%がポリオの任意接種をされました
1年生になってしまうと助成の対象からはずれてしまいますので、MR2期接種の時に接種しそびれてしまった方も、夏休み中の接種をご検討ください




8月の予定

外遊びやプールさえもためらわれる
なんとも厳しい暑さが続きますね
まだ7月、だんだん夏が長くなる気がします

前週に引き続き、先週も手足口病が多かったです
1歳が中心で、0歳、2歳、3歳でも出ています
コロナ、溶連菌とヘルパンギーナも多めで
コロナは小学生の年齢がメインでした


8月の予定です
17日(月)~22日(土)まで休診となります
お盆期間中の13日~15日は通常通りです

30日(日)は休日当番にあたっています


8月から変わること
7月31日まで暫定措置で使えていた期限切れの「健康保険証」が8月1日から使えなくなります。
お使いいただけるのは下記どちらかになります
マイナ保険証 
資格確認書
以上、よろしくお願いいたします


起立性調節障害と新起立試験③

今回は「起立性調節障害と新起立試験」最後のまとめです

保護者の方へ
起立性調節障害では、
朝なかなか起きられない
学校へ行こうとすると具合が悪くなる
立ちくらみやめまいがある
だるさが続く
といった症状がみられます。

一見すると「怠けている」「気持ちの問題」と誤解されることもありますが、その背景には自律神経の働きの異常が隠れていることがあります。

新起立試験では
血圧と脈拍の変化を客観的に評価することで
お子さんの状態を正確に把握し
適切な治療方針を決めることができます。


スタッフ追記:看護師の聞取りにお時間を頂きますので、初診を希望される時は時間に余裕をもってお越しください。また、服用中のお薬があるときにはお薬手帳も忘れずにお持ちください
当院でのODの初診は中学3年生までとさせて頂いておりますのでご承知おきください。

起立性調節障害と新起立試験②

起立性調節障害と新起立試験の続きです
今回は新起立試験についての具体的な説明になります


新起立試験
起立性調節障害(OD)の診断では、「新起立試験(しんきりつしけん)」という検査を行います。
この検査では、寝た状態から立ち上がったときに、血圧や脈拍がどのように変化するかを調べます。そのため、血圧と脈拍を正確に測定できる専用の自動血圧計を使用します。

どのような血圧計を使うのですか?
当院では、起立性調節障害の検査に対応した「OD検査モード付き自動血圧計」を使用しています(写真)。


血圧計2

上腕にカフ(腕帯)を巻いて測定
収縮期血圧(上の血圧)
拡張期血圧(下の血圧)
脈拍数
を同時に測定できます。
新起立試験では、短時間に繰り返し測定する必要があるため、起立後の変化を連続して追跡できるようになっています。
また、起立直後血圧回復時間も自動で測定してくれます。

なぜ血圧計による測定が必要なのですか?
起立性調節障害では、立ち上がったときに
血圧が大きく下がる
脈拍が異常に増える
血圧や脈拍の回復が遅れる
といった変化がみられることがあります。

起立性調節障害が疑われるお子さんは、「めまいがする」、「立ちくらみがする」、「気持ちが悪い」、「頭が痛い」などの症状を訴えますが、症状だけで診断することはできません。

血圧と脈拍を実際に測定することで、
・起立直後性低血圧
・体位性頻脈症候群
などの病型を客観的に評価することができます。

検査はどのように行いますか?
ベッドで約10分間安静にします
安静時の血圧と脈拍を測定します
起立してもらいます
起立後10分間、1分ごとに血圧と脈拍を測定します
同時に、めまいや気分不快などの症状の有無を確認します

検査時間はおよそ20~30分程度です。
血圧計のカフが腕を締め付けるため多少の圧迫感はありますが、安心して受けていただける検査です。

次回はまとめ「保護者の方へ」になります

起立性調節障害と新起立試験①

慢性疾患のお話しシリーズ最後です

春休みやGw明け、夏休みの終わった9月や冬休み後の1月など、長期休みの後には、学校を休みがちなどをきっかけに起立性調節障害を疑ってのご相談が増えます
鴻巣市内だけでなく近隣の市からも多く受診されています
そこで今回は起立性調節障害と新起立試験について書いてもらいました。
こちらも長めなので3回に分けて掲載します


初診時にはまず看護師が、それまでの治療の有無や経過、症状を丁寧にお伺いします。
診察では看護師が聞取りをした内容を元に、「立ちくらみ」、「全身倦怠感」、「頭痛」、「立っていると気分が悪くなる」、「朝起き不良」、「食欲不振」などのOD症状について確認をします。
上記のOD症状が3つ以上あれば新起立試験を行います。また甲状腺の病気など、似たような症状を呈する他の疾患がないことを確認するため、あわせて血液検査、尿検査、心電図、胸部レントゲンの検査を行います。

午後に検査をおこなうと、新起立検査の結果が正常化してしまうことがあるため、当院では朝一番に検査を行います。
このため、検査をすることが決まったら、朝一番で来院可能な日を看護師と相談してご予約頂きます。当日は8時40分に来ていただいて、準備が整い次第検査を開始となります。

次回は新起立試験について詳しくお話しします。

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